近畿/ 京都府

京都 きょうと

雅びを極めた悠久の都

平安京の頃から長きにわたり王城の地として栄えてきた町、京都。雅びを極めた都として、常に日本中の人々に憧憬の念を抱かせ続けてきました。そして現在、近代都市の様相を見せながらも、悠久の歴史を今に伝える社寺などの建造物や茶道、華道、能、狂言といった文化・芸術が伝承されています。古き良き伝統と新しい感覚が共存する中からさらに、新しい文化が次々と生み出されています。

京都の見どころ

東山一帯

京都を懐かしむ人々の思い描く景観は、なだらかな東山の山並みと、清らかな鴨川の流れであった。東山と呼ばれる一帯には、京都を代表する社寺が点在する。北から青蓮院、知恩院、八坂神社、高台寺、建仁寺、六波羅蜜寺、清水寺、泉涌寺、東福寺等々、いずれも長い歴史と、貴重な文化財やすぐれた庭園をもち、四季おりおりの名所でもある。

交通 JR京都駅より 市バス100、206 祇園下車

大原

京都市左京区北東部の比叡山西麓高野川上流部に位置する小規模盆地の名称。古くは「おはら」と読まれ、小原とも表記された。
平安京(京都)と若狭湾を結ぶ若狭街道の中継地点として栄え、また延暦寺に近かったことから、勝林院・来迎院・三千院・寂光院など多くの天台宗系寺院が建立された。大原の里の特産である赤しそを使ったしば漬が有名。

交通 JR京都駅より 地下鉄烏丸線 国際会館下車、
京都バス乗り換え 大原下車

嵯峨野・嵐山

嵐山は桜や紅葉の名所である。京都市街の西に位置し、平安時代に貴族の別荘地となって以来、京都の代表的な観光地となっている。嵐山の中心部を流れる桂川にかかる渡月橋は嵐山の象徴になっており、付近には世界遺産の天龍寺がある。JR山陰線の北側は嵯峨野と呼ばれる観光地で、竹林から野宮神社、常寂光寺を経て鳥居本へと続く。

交通 JR京都駅より JR嵯峨野線 嵯峨嵐山下車

二条城

二条城は、1601年徳川家康が築城の命を発したことにより作られたもの。大阪冬の陣・夏の陣の軍議、大政奉還の舞台になったりと、 時代の変わり目には、二条城が登場する。歴史的にも大変重要な役割を果たしてきた二条城は、昭和15年に初めて一般公開されるようになり、平成6年には、ユネスコの世界遺産リストに登録された。

交通 JR京都駅より 市営地下鉄 二条城前下車

京都の年中行事

葵祭

5月15日
京都御所・下鴨神社・上賀茂神社

葵祭は京都三大祭のひとつで、日本の祭のなかでも特に優雅で古趣に富んだ祭として知られている。平安朝の優雅な古典行列は平安貴族そのままの姿で列をつくり、京都御所を出発、総勢500名以上の風雅な行列が下鴨神社を経て、上賀茂神社へ向かう。
(地図は出発地:京都御所)

祇園祭

7月1日〜31日
八坂神社・京都四条界隈

八坂神社の祭礼で、大阪の天神祭・東京の神田祭とともに、日本三大祭のひとつに数えられ、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている。その歴史の長いこと、またその豪華さ、祭事が1ヶ月にわたる大規模なものであることで広く知られている。
祭のハイライトは、17日と24日に行われる33基の山鉾巡行(2019年には鷹山が唐櫃巡行として復興し34基)。当日はその山鉾をゆっくりご覧いただける有料観覧席が設けられる。

京都五山送り火

8月16日
京都市内

祇園祭とともに京都の夏を代表する風物詩の一つ。東山如意ケ嶽の「大文字」のほかに金閣寺大北山(大文字山)の「左大文字」、松ヶ崎西山(万灯籠山)・東山(大黒天山)の「妙法」、西賀茂船山の「船形」、嵯峨曼荼羅山の「鳥居形」があり、これらが、同夜相前後して点火され、これを五山送り火とよんでいる。

時代祭

10月22日
京都御苑・御池通・平安神宮

祭が行われる10月22日は、桓武天皇が794年(延暦13)に長岡京から平安京に都を移された日。 この祭の特色は、神幸祭、行在所祭、還幸祭の神儀のほか、時代風俗行列が行われることである。現在は20列、約2000人の行列で長さは約2kmに及び明治維新から延暦時代へさかのぼって、順次風俗、文物の変遷を再現する。
(地図は到着地:平安神宮)

京都の工芸品

西陣織

西陣織とは、京都市の「西陣」において製織された高級絹織物の総称であり、特定の織物を意味するものではなく、生産される織物の種類はきわめて多くを数える。
また、日本を代表する絹織物産地「西陣」は、フランスのリヨン、イタリアのミラノと並び世界的高級絹織物産地として名声を誇っている。

京友禅

京友禅(きょうゆうぜん)とは、京都の伝統工芸品の1つで、元禄時代に扇絵師の宮崎友禅斎によって考案された染色。絹織物の白布に絵をかき、染め出したもので、かつては鴨川の流れでさらし、鮮やかな色彩を出していたが、現在、工房の多くは郊外に移転している。

清水焼

京焼の一つ。初世清水六兵衛が18世紀後半五条坂に開窯。古いころは野々村仁清風の色絵陶で、これを古清水という。19世紀前期から磁器を焼き、以後これが主流となった。

京扇子

扇の始まりは平安時代初期に遡る。当時使用されていた「木筒」という木の細く薄い板を何枚かつなげて、現在の扇の形にしたものが始まり。薄いヒノキ板を重ね綴ったことから「桧扇(ひおうぎ)」と呼ばれる。次に竹と紙で出来た「紙扇」が作られ、13世紀頃には中国へ輸出され、それがさらにヨーロッパへと伝わり、西洋風の扇になり、ヨーロッパに根づいた扇がその後日本へ逆輸入され、「絹扇(きぬせん)」を生み出した。

京都の味・ぐるめ

京料理

京都は周りを山に囲まれた盆地で、土壌が良質で水にも恵まれ、これまで大変質の高い野菜を生産してきた。
京料理は、野菜や乾物類、大豆加工食品等を中心とした料理で、特徴とされる薄味も、良い素材にはなるべく手をかけない禅宗思想から生まれた物である。

懐石料理

懐石(かいせき)とは、本来茶の湯において茶会の際、会の主催者である亭主が来客をもてなす料理をいい、禅寺の古い習慣である懐石にその名を由来する。懐石を弁当にしたものを点心という。

八つ橋

米粉・砂糖・ニッキ(肉桂、シナモン)を混ぜて蒸し、薄く伸ばした生地を焼き上げた堅焼き煎餅の一種で、形は箏を模しており、長軸方向が凸になった湾曲した長方形をしている。
蒸し終えて薄く伸ばした生地を、焼き上げずに一定サイズに切り出したものは生八ツ橋(なまやつはし)と呼ばれ、1960年代に登場した。純粋に生地だけのものと、正方形の生地を二つ折りにして餡を包んだものがある。

京漬物

京漬物は豊かな京の自然の恵みと手作りの伝統に支えられた、保存食である。しかし、元来京漬物とは簡素を旨とする京の町家で日々の食卓にのぼったお惣菜であった。
そのお惣菜がいまやその地位を不動のものにした京料理と並ぶ京の食文化の一つとして数えられるようになったのは伝統を守り続けた京都の先人たちの豊かな創意工夫があったからに他ならない。

交通
JR京都駅下車
問い合わせ
公益社団法人 京都市観光協会
TEL:075-213-1717 / FAX:075-213-1133
URL: https://ja.kyoto.travel/

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